我慢しない省エネ住宅――富山市S様邸、1年間の光熱費を見せていただきました

2026.09.27

皆さんこんにちは。社長の小池です。

 

今回は、当社で建築いただいた富山市S様から、2025年9月から2026年8月までの1年間の電気代・ガス代について、実際のデータをいただきましたのでご紹介したいと思います。

 

S様邸は平屋住宅で、断熱等級6、UA値0.46。一次エネルギー消費量削減率は、再生可能エネルギーを除いて35%、太陽光発電を含めると98%です。

さらに太陽光発電と蓄電池があり、給湯にはeco-one(エコワン)、冷暖房にはエアコンと床暖房を使用されています。

(光熱費 比較  S邸・K邸)

住宅の省エネ性能というと、UA値や一次エネルギー消費量など、どうしても数字の話になりがちです。

しかし私が今回、S様からお話を伺って一番興味を持ったのは、

「どんな暮らし方をして、この光熱費なのか」

ということでした。

 

(夏の生活)

夏のS様邸では、太陽光発電が活躍します。

昼間は「太陽が出ている時間は電気代をあまり気にしなくていい」と、エアコンはほぼつけたまま。

夜も寝室はエアコンをつけたまま就寝され、リビングは切るという生活です。

つまり、電気代を抑えるために暑さを我慢しているわけではありません。

実際、5月の光熱費は6,653円、6月3,713円、7月5,384円、8月6,448円。

6月に至っては、電気料金4,867円に対して売電収入が6,512円あり、電気代だけを見れば実質マイナス1,645円でした。

 

(冬の生活)

一方、富山の住宅でより重要なのは冬です。

S様邸では床暖房をタイマー運転し、朝起きる頃にはリビングが暖まっているようにされています。

寒い朝に起きてから暖房を入れ、部屋が暖まるまで厚着をして待つ、という暮らしではありません。

暖かくなれば床暖房を切り、日中は天候を見ながらエアコンをつけたり切ったりして、室温は27℃程度を目安に調整されているそうです。

それでも真冬の光熱費は、1月29,344円、2月28,636円でした。

 

(1年間合計)

そして1年間を合計すると、電気料金108,335円から売電収入33,616円を差し引いた実質電気代が74,719円。

ガス代87,250円を加え、

年間光熱費は161,969円、月平均13,497円

となりました。

 

(省エネ住宅の生活スタイルは、我慢しない!)

ここで大切なのは、私は単純に「高性能住宅なら光熱費がこれだけになります」と申し上げたいわけではありません。

家族構成や生活時間、設定温度、設備の使い方、天候によって光熱費は当然変わります。

参考までに表には築50年の私の自宅も載せました。しかも一人暮らしです。それでも年間光熱費は334,592円。

S様邸との差額は年間172,623円となりました。条件がまったく違いますから単純比較はできませんが、私自身、数字を見て少々考えさせられました。

 

 

今回のS様邸の実績から私が感じたのは、これからの省エネ住宅は、

「冷暖房を我慢して光熱費を節約する家」ではない

ということです。

夏はエアコンをしっかり使う。冬の朝は床暖房で暖かく迎える。

その快適さを確保しながら、断熱性能を高め、太陽光発電や蓄電池、高効率設備を上手に組み合わせることで、エネルギー消費を抑えていく。

これこそが、太平ハウス・ラボが考える「設計デザイン×暮らし心地」の一つの答えだと思います。

住宅の性能は、UA値だけではなかなか実感できません。

しかし、そこで暮らすご家族の生活と、1年間の光熱費を一緒に見てみると、その性能が少し身近に見えてくるのではないでしょうか。

この記事を書いた人
小池 英樹
代表取締役社長

宅地建物取引士
二級建築士
二級建築施工管理技士

8年の営業・現場監督経験を経て社長歴15年。住宅のデザインと性能にこだわり、家族が長く安心して暮らせる住まいづくりを続けています。全棟で長期優良住宅を採用し、住んでからも満足できる家をお届けしています。 


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