性能充実の平屋住宅 上棟

2023.06.08

社長の小池です。

 

今日は、富山市秋吉で建設中の平屋モデルの上棟です。

お天気は曇り空、梅雨入り前でチョット蒸し暑い感じでしたが、強い日差しの無い絶好の上棟日和です。

 

今回の平屋モデルですが、当社の住宅基準

①長期優良住宅

②ZEH 基準

③J Wood

をベースにしたフルオーダー住宅ですが、少し性能に新しい試みを付け加えてみました。

 

・平屋住宅と耐震対策

昨年10月の長期優良住宅の基準変更で耐震等級3は必須となりました。

平屋住宅は、住宅の高さが低いので2階のブレがないので耐震性も高いかと思いましたが、耐震シミュレーションをしたところ、関東大震災クラスの震度6強ならば倒壊はしませんでしたが、最大146mm振れる事が分かりました。

震度7に条件を上げると、残念ながら倒壊となりました。

当社の標準仕様耐震等級3にすれば、関東大震災クラスで最大20mmの揺れ、震度7クラスで最大29.2mmの揺れの数値が出ました。

更に、今回採用した「制振装置(ミライエ)」により、関東大震災クラスで最大14mmの揺れ、震度7クラスで最大20mmの揺れに軽減されることが判明しました。

(筋交いの量が、半端なく多いです)

地震に対する危機意識が薄い富山県民ですが、最近は能登で地震も多発しています。

今一度、地震対策も考えてみることが必要かと思います。

 

・断熱&1次エネルギー 対策

昨年10月の長期優良住宅の基準変更では、断熱等級の新たな基準の新設(23年ぶり)と1次エネルギー消費等級基準が加わりました。

それまでの断熱性能等級の最高等級4はUA値「0.87」(2025年に義務化予定)でしたが、ZEH基準のUA値「0.6」に比べてゆるい断熱水準となっていました。

今回の長期優良住宅の基準変更では、ZEH基準に合わせたUA値「0.6」(断熱性能等級5)が標準となりましたが、当社は既にそのレベルの住宅を建設していたため、仕様変更することなく対応できました。

(長期優良住宅は国土交通省主導の性能基準、ZEHは経済産業省主導の性能基準で、今回両方の基準の統一化が進められましたと言えます。)

 

そして今回の平屋モデルですが、W断熱のような大きな仕様変更をせずコストを抑えながら「断熱性能等級5」(UA値0.6)より更に厳しい基準「断熱性能等級6」(UA値0.46)に挑戦したところ、UA値「0.4」を達成することできました。

住宅における省エネの1丁目1番地は「断熱性能」です。

今の所、「断熱性能等級6」は選択性能(住宅プランで左右される事が多い為)ですが、興味のある方は何なりとご相談下さい。

 

更に、1次エネルギーの削減率ですが、2025年に基準値までに1次エネルギーを削減義務化予定ですが、長期優良住宅では基準値の20%削減をすれば、最高等級の「1次エネルギー消費量等級6」が取得できます。

今回のモデルでは、等級6を大幅に超える35%削減することが出来ました。

又、太陽光を搭載したことにより1次エネルギー削減率は98%に達成し、蓄電池も設定しましたので太陽光で作った電気を貯めることで、電気代にも優しい住宅を目指すことが出来ました。

まさに「電気を作り、電気消費量を減らし、電気を貯める 環境にもお財布にも優しい住宅」と言えます。

 

完成は9月を予定していますが、引き続き最新モデル情報を、社長ブログで発信したいと思います。


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