社長の小池です。

太平ハウス・ラボ㈱　令和3年度新商品が愈々登場！！

名前は「Haco*２」（ハコハコ）

 

開発秘話最後に登場するのは、

今回の企画の言い出しっぺ設計部：藤井課長です。

開発秘話で、断トツの長文になっています。

それだけ、藤井課長の思いが強い新商品と理解します。

それでは、どうぞ！！

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昨年の春、コロナ過で設計社員はテレワークとなり、自宅でしばらく仕事をしました。

この時期に、何か新しく出来ることが無いかと考えたのが新商品開発のきっかけでした。

 

まず取り組んだのは、設計士のお勧めコンセプトプラン。

通常は、お客様のご要望をお聞きして形にするのが注文住宅。

いつもはお客様からご要望をお聞きして、形にするのですがその逆をしたいと思い、設計士が「今」思っていることを形にしてみました。

いわゆる、バーチャル？疑似モデルハウスですね。

本当は、絵（図面やパース）ではなく、モデルハウスを建てたいですが、自由に何棟も建てれないので、ホームページ上でコンセプトプラン公開。

 

反応は？わかりません・・・イイネ！ボタンも無いわけで、閲覧してくださった方々の反応がわからない。手ごたえがありません。つまらない・・・

 

 

次に取り組んだのは、間取りや外観ではなく、売り方そのものにメスを入れることでした。

いろんなことを調べているうちに、引っかかるワードがありました。

「定額制注文住宅」

 

まずは行動。自分なりに調べたことをまとめました。

ソフトバンクの孫正義氏の思考方法で、「アイディアに完璧さはいらない コピーOK スピード重視」とあり、自分が成功すると思ったアイディアを簡単に企画書として社長に提出しました。プロジェクトチームを立ち上げて欲しいと。

本当は、徹底的にマーケティングを行い、詳細な新商品開発案を作成してから、提出するべきものだったのかも知れませんが、僕にそんな能力はありません。

 

とにかく、こんなアイディアがあって、それを取り組むべきことか判断してもらおうと思ったのです。

駄目なら、アイディアを改良して何度でも提出するつもりでしたが、社長は検討する価値があるかも知れないなと言ってもらえました。

人と予算ゲットの瞬間です（笑）

 

ここからは、とにかく自分の考えを伝えることの難しさに苦労しました。

まず、人は話を聞かない。そして読まない。

 

何時間も何日もかけて調べて作り上げた資料を読んでもらえない。

ここで言う、読んでもらえないとは、内容を目でなぞるだけで、中身を理解しようとしてくれない。

それぞれの立場、考え方があり、人はそう簡単に自分の考えと違うことは受け入れないということ。

 

新商品開発に対するパッションの違い。

 

毎回、なんの準備もなく宿題もせずに会議の席に着く社員。

何時間、何日もかかって考えをまとめて資料を作っているのが馬鹿らしくなる。

 

しまいには、あまりにも理解してくれないから、ちゃんと資料を読んで下さい！

ちゃんと書いてありますから！と言うと、資料なんかでわからん！と言い放った〇〇社長（隠す気ないけど伏字で）

普段から、会議にはしっかりと資料を準備して挑めと言っていたはずなのに。

 

何度、やる気ないなら解散だーーー！と言いそうになったことか。

 

そして、どんどん自分の考えとはズレていく新商品開発。

このままではまずいと焦るが、軌道修正できない。

 

ラストチャンスは社外の人の参加でした。

企画を社外の人にみてもらい、意見を伺う。

そこで出た意見が、僕が訴えていた意見とほぼ同じで、ぎりぎりで軌道修正が出来ました。という裏話です。

 

それぞれの立場で、それぞれの考え方がある。意見が合わない。

でも、ひとりだけの考え方ではたどり着けない答えがあると思う。

今回学んだのは、自分の考えを伝える難しさ、そして、自分の考え方とは違うのに妥協して、容認しようとしたことへの反省でした。

 

苦労して作り上げた新商品は、最初のスタート時のコンセプトから、みんなの意見も加わり、変化・進化しましたが。最終的には「安心・わかりやすい」の芯をぶれずに完成しました。

注文住宅ではわかりにくい、価格の安心や、初めて家を建てるお客様の不安を早期に解消できる、素晴らしい商品なったと自負しております。

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今回の商品開発でやはり思うのが、「思い＝情報」を伝える事の難しさ。

理解とは自分の経験値から判断してしまいがちで、同じ社員でも経験値は様々。

古い例で申し訳ありませんが、私が凄いと思うのが、

「スカッとさわやか　コカ・コーラ」

「ファイト　一発　リポビタンD」

のコピー。

簡単な、誰でも知ってる言葉の羅列ですが、これで商品が分かるんだから偉いもんです。

言葉を尽くせば尽くすほど、意味が分からなくなる　って経験あるかと思います。

良く、「会議は短く」とか「挨拶は短く」と言われますが、これが出来ない。

藤井課長も、この事でこの悩んだようです。

 

さて、我々が作った「Haco＊２」　一番の思いは、

「大変難しい注文住宅の家づくりを、楽しさを残しつつ、シンプルで分かり易くお客様と共有したい」

につきます。

 

そして、半年近く大いに議論をした「Haco＊２」、今週の3月26日（金）にHPで公表します。

「Haco＊２」がシンプルに分かり易くお客様に伝わると念じております。