ニッポンの家(進化してウサギ小屋、海を超える)

2015.03.01

日経ビジネス(2015.02.23号)に、「ニッポンの家 進化したウサギ小屋、海を超える」という特集が組まれました。

 冒頭にこのような文章が書かれています。
 
 「苦し紛れの賭けか、日本再生の起爆剤かー。国内市場の縮小に悩む日本の住宅産業が海外進出を本格化させている。『車や家電ならともかく、気候や所得水準も文化も違う海外で住宅が売れるはずがない。』そう思う人も多いだろう。だが、住宅メーカー自身は『非常識な挑戦』とは考えていない。
 『ウサギ小屋』などと揶揄されてきたニッポンの家だが、防水や断熱など快適な住環境を作る技術や、アフターサービスの質は世界屈指のレベルにある。『強みを融合し現地ニーズを反映した世界戦略住宅を開発すれば、海外市場開拓は十分可能』これが多くの住宅メーカーの考えだ。
 果たして日本の住宅産業は、世界に類のがない『家の輸出材化』を成し遂げれるか。
『最後の日の丸商材』としてニッポンの家が海を越えれば、日本経済を取り巻く風景は一変する。」

又、日本の本格的伝統住宅の6つの強みとして、下記を上げています。
1.快適性  (夏は涼しく冬は暖かく、様々な気候に対応)
2.長寿命性 (蒸れや腐れがなく長持ちする)
3.耐震性  (適切な施工さえすれば他工法に劣らず)
4.省エネ  (素材と設計次第で冷暖房要らずも可能)
5.循環性  (素材の循環性が高く、廃材を大地に戻せる)
6.健康的  (通気性が高く、シックハウスのリスクも下がる)

「最後の日の丸商材」とまで評価を頂いた事、住宅産業に身を置くものとして大変うれしく思います。

私なりに住宅業界を考えると、日本の四季、太平洋側と日本海側の気候風土の違い、多雪地域の雪対策、北海道以外の日本で見られる梅雨の気候、北海道と九州の温度差等々 さまざまな気候条件の中で、我々住宅業界はそれぞれの地域でそれぞれの進化を遂げてきたように思います。
又、神戸の震災や東日本の震災、原発事故等を経験する中で、耐震技術や省エネ関連技術においても鍛えられています。(この点は、現在進行形というのが正しいです

単一の世界戦略住宅というカテゴリーは無理として、日本各地のそれぞれの地域の特性を克服した住宅であれば、世界の何処でも条件さえ合えば建築は可能だと思います。

もう、「ウサギ小屋」とは言わせない!!!

ちなみに、我社であれば「地震などが多くて、寒暖が激しく、雪の多い 又は 湿気の高い地域」ならば世界進出可能!!
(富山のような地域という意味です。砂漠地帯は絶対無理、アラスカも無理です。ハイ)

何時世界からお声がかかっても良いように、これからも世界標準の商品作りにハウス・ラボは挑戦します!!!

                                 (記:小池英樹)


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