内装の下地に使う石膏ボードにも、いろんな種類があります。

2020.07.09

社長の小池です。

 

今日は、当社が使っているクロスの下地に使っている内装建材「石膏ボード」(プラスタボードとも言います)のお話です。

 

『石膏ボード』ですが、

名前の通り「石膏」を、紙と紙の間に均一に挟んだボード状の建材です。

 

【石膏ボードの特徴】

①火に強い

石膏は、無機質であり燃える事はありません。

石膏には、20%の結晶水が含まれていますが、

火災時に石膏ボードが高温にさらされるとこの結晶水が熱分解し、

水蒸気となって放出されることで温度の上昇を遅らせます。

又、石膏そのものが伝熱防止を果たすため、

壁・天井の防・耐火構造の材料として使われます。

②遮音性

石膏ボードには音を通しにくい性質があります。

 

 

これ等の特徴から、住宅には石膏ボードが欠かせない建材となっていますが、

石膏ボードと一口に言っても様々な付加価値や工法があり、

当社の石膏ボードについてご説明します。

 

①ピンクの石膏ボード

一般的な石膏ボードは、紙の色が「黄色」のボードが多いのですが、

当社は、「ピンク色」のボードを使っています。

商品名は「タイガー ハイクリンボード」

 

現在では、ホルムアルデヒドの放散が少ないF☆☆☆☆の建材が普及しシックハウスで悩む人は減少していますが、

いまだに新築住宅やリフォーム後に体調を崩すケースがあり、原因の一つにホルムアルデヒドの室内濃度の上昇があります。

この様な現状対策として、当社は「ハイクリンボード」を標準仕様にしています。

 

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「ハイクリンボード」の特徴は、

*進捗・リフォーム直後や新しい家具などから発生するホルムアルデヒドを短時間で吸収・分解

*物理的な吸着と異なり、ホルムアルデヒドを科学的に吸収・分解する為再放出はしない

*不燃性の性能は保持

 

室温が高くなりホルムアルデヒド放散量が多くなても、ハイクリンボードを使用する事で濃度を低く保つことができると共に、

ビニルクロスを用いた場合でも、壁・天井の裏側からの透過を抑え、ホルムアルデヒド濃度を低減することが可能です。

 

ハイクリンボードの標準化で、

お客様にクリーンで健康・快適な空間をお届けしたいと考えています。

 

 

②2階の床に施工する硬質石膏ボード

当社の住宅の2階の床面は、

『タイガースーパーハード + サウンドカット』

工法で音対策をしています。

 

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硬質石膏ボードの商品名は

「タイガー スーパーハード」

圧縮強度がおおよそ13N/㎟(130kgf/㎠)で、

大変固くそして重たい石膏ボードです。

(写真では、灰色の石膏ボード)

 

「サウンドカット」とは、

硬化後も弾力性が残存する接着剤で、

硬質石膏ボードと28ミリの下地合板と張り合わせることで、

特に床表面をコツコツと叩いた時の振動を下の部屋に伝わりにくくすることができます。

(軽量衝撃音遮断性能)

 

ピンクの石膏ボード そして 灰色の石膏ボード

これらの石膏ボードは、住宅が出来た後にはすべて内部に隠れてしまう素材です。

言い換えれば、

仕上がりの見た目では比較できない隠れた資材であり、

取替えの効かない素材でもあります。

 

当社では、

これらの石膏ボードを標準仕様とすることで、

たとえコストアップになったとしても、

お客様の一生で一回のお買い物である住宅には欠かせない素材と考えています。

 

チョットした素材選びの違いが、長い目で見れば大きな違いになります。

 

安心は、使う材料で違ってきます。


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