樹脂窓の話

2022.07.23

社長の小池です。

 

先週は「加速する住宅の脱炭素化とエネルギー問題」というテーマで社長ブログを上げましたが、今週は前回のブログに関連して窓のブログを上げたいと思います。

 

当社の窓は、YKKAP社の「APW330]を標準採用しています。

サッシ窓には、

①室内側:アルミ  屋外側:アルミ

②室内側:樹脂   屋外側:アルミ

③室内側:樹脂   屋外側:樹脂

の3タイプがあります。

APW330は、内外部共に樹脂を採用した③のタイプ の窓になります。

 

断熱性能を考えると、住宅の外部に接する部材の中で窓は最重要ポイント。

具体的には、窓の断熱性能が

・冬の結露防止

・夏は外部からの熱気の侵入防止

に重要な役目をはたします。

 

APW330の優位性について、カタログ資料から説明します。

冬の室外温度0℃/室温温度24℃の窓辺の表面温度と結露比較が出ています。

無題

樹脂サッシは、ガラスフレームも冷たくならず、ガラス中央部の表面や窓下の框の表面温度が下がらず、結露が生じにくい事が良く分かります。

 

又、夏の室外温度35℃/室温温度25℃の窓辺の温度比較も出ています。

無題 2

今年の夏、省エネの要請が政府から叫ばれていますが、これだけサッシの性能に差があればエネルギー消費に大きく違いがあることが容易に想像されます。

 

 

断熱性能の高い樹脂窓は、冷暖房費のランニングコスト削減に大きく貢献しますが、10年前の約4倍に普及していますが、日本の樹脂窓普及率はまだ全体の20%にとどまっています。

窓の仕様は下記の通り。

・アルミ窓      20%

・アルミ樹脂複合窓  60%

・樹脂窓       20%

 

世界に目を向けると、樹脂窓普及率は下記の通り。

・アメリカ    65%

・韓国      80%

・中国      30%

・イギリス    76%

・ドイツ     64%

・フランス    68%

(平成31年住宅建材使用状況調査による)

まだまだ、日本は樹脂窓の後進国のようです。

 

YKKAPでは「SDGS カーボンニュートラルに向けた高性能住宅の普及促進」に努めていますが、樹脂窓に取り組む住宅会社をサポートするために、下記の会を8月に発足させます。

無題3

上記の会は全国組織になりますが、富山県内では当社を含め樹脂窓に積極的に取り組む会社が20社程がリストアップされているそうです。

 

住宅の断熱性能、SDGS、カーボンニュートラルと今人類が抱える問題の解決策として、樹脂窓は大きく貢献しています。

当社も樹脂窓を標準採用することで、問題解決の一助のなればと願っています。

 

 

 


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