アホとバカを使う地域が、どこで別れるか知ってますか?

2019.02.03

社長の小池です。

 

先日、面白い記事を見つけたのでご披露させて貰います。

富山県人なら「ダラ」と言うところでしょうが、

日本全体を見れば、この「ダラ」と同意語で

「アホ」と「バカ」という言葉があります。

「アホ」が関西圏

「バカ」が関東圏

のイメージがありますよね。

 

で、あの関西で絶大な視聴率をほこる「探偵!ナイトスクープ」に、

「アホ」と「バカ」を使う境界線を調べてほしいという調査依頼が、

1990年にあったそうです。

 

ところがこの話、面白おかしくの調査を始めたのですが、

謎が謎をよぶ一大ミステリーという事になったそうです。

 

調査を進めると、「アホ」と「バカ」が東西に単純に割れるのでなく、

富山の「ダラ」も含め、タワケ、コケ、アンゴウ、ハンカクサイ 等々

様々なアホ・バカを意味する言葉が全国各地に存在し、

その言葉の大半が、

どうやら京都を発信源として、

新しい言葉ができるたびに、古い言葉が周辺部に向って

円周的に押しやられたという事実にたどり着いたそうです

 

具体的に言うと、

昔京の都で「タワケ」が使われていたとします。

そこに「トロイ」という新語が生まれて流行する。

都の「タワケ」は「トロイ」に取って代わられる。

が、都を追われた「タワケ」は波紋のように地方に追いやられていく。

しかし、「トロイ」もやがて、次の言葉に追いやられる、という事を繰り返してきたそうです。

 

という事は、

より古い時代に京の都で使われた言葉ほど、京の都から遠い地方に残り、

新しい言葉ほど都に近い所に残る事になります。

 

「ホンジナシ」という言葉は、東北と南九州の両端に残っていて、

青森・岩手では「ホンズナス」、秋田では「ホジナシ」、

鹿児島・宮崎では「ホガネ-」

という方言で今も使われているそうです。

 

昭和初期に柳田国男さんが、

「デデムシ」とか「マイマイ」など「カタツムリ」の五つの呼び名が、

京都を中心に同心円を描いて分布している事を発見し、

長らく、日本の方言学では、このカタツムリの五重の同心円が、

唯一最大級と信じられてきました。

 

ところが、探偵!ナイトスクープは、

「アホ・バカを意味する語」は十八種類有り、

十八重の同心円を描いている事を発見してしまったそうです。

(そんな、アホな!!  て感じですね!)

 

ちなみに「ダラ系」は、

北の方は、石川・富山・新潟

南のほうは、兵庫北部・鳥取・島根

で使われています。

日本海側に多く残ってるようですね!

 

尚、

「バカ」の語源は、白楽天の諷諭詩(ふうゆし)からきた言葉で、

おごり高ぶった末に没落した「馬家」からきた言葉だそうです。

一方、「アホ」は、日明貿易の船と共にやってきた、

中国・江南の「阿呆」が語源だそうです。

 

両方とも、元は中国で罵倒語として広く民衆に親しまれましたが、

日本人には、

「アホ」は語感が柔らかかく響くのに対し、

「バカ」は語頭に濁音が入っている為に、どうしてもきつく響きます。

 

関西人がアホを好み、バカを嫌うのは、

音感や意味がなんとなく柔らかに伝わるのが良いようです。

 

しかし、ここに来て言葉の伝播が変わってきたそうです。

 

関西で捨てたはずの古語が、

東京発の標準語として復活し、

関西人にとっては廃物利用を強いられる事態が発生しています。

 

着物や和風建築の再利用なら大いに結構なのでしょうが、

「きつい、穏やかでない」と烙印を押して、捨て去ったものを

関西人がもう一度使うには

相当抵抗があると言わざるを得ないという事だそうです。

(さすが、関西人のプライドです。)

 

今の所、「アホ」は関西圏に留まっていますが、

テレビなどの影響で、東京や地方でも「アホ」がしこしずつ広まりあるようです。

 

アホの時代とは、全国が大阪化された笑いあふれる穏やかな平和の時代です。

関西人は「アホになれ」とか「アホにならなあかん」と言うのは、

「穏やかな人間になれ、そしたら平和になりまっせ」

ことだそうです。

最後に、「アホ」の優しさが日本国中に広がることを願っています!!

となりました。

 

かなり、強引な結論の様にも思いますが、

そこは「アホ」になって、

「そんがやちゃ!」

と、いきましょうか!!!!

 

 

(今回のお話は、朝日放送プロデューサー 松本修氏の『全国アホ・バカ分布考』

を参考にしました)

 

 

 


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