令和7年を振り返って 〜住宅業界の変化とこれから〜
社長の小池です。
少し早いですが、年末を前に今年一年を振り返ってみたいと思います。
今年一年を振り返ると、住宅業界の大きな変化を強く実感した年でした。日々の経営判断に迷いながらも、社員や協力業者の皆さま、そしてお客様に支えられ、何とかここまで歩んでくることができた一年だったと感じています。
今年、業界全体にとって最も大きな課題となったのが、4月の「4号特例の廃止」と、それに伴う建築確認申請の大幅な遅れです。
確認許可までに2~3か月を要する状況が続き、当社でも年度末からの持ち越し物件や平屋住宅を除き、前半は思うように仕事に着手できない厳しい期間となりました。
8月以降になってようやく確認申請が順次下り始め、現在は令和7年度の案件に本格的に取り組める状況となっています。
この制度改正は、住宅の安全性や性能をより確実に担保するための前向きな改革です。一方で、その移行期には大きな混乱と痛みが生じたのも事実です。
ただ、この流れの中で、住宅の性能は今後ますます高いレベルへと進んでいくことは間違いないと感じています。
そうした動きを象徴するのが、令和6年度補正予算で始まった「子育てグリーン住宅支援事業」です。
従来の長期優良住宅やZEH水準住宅を上回る性能基準として「GX志向型住宅」が示され、予算500億円という規模にもかかわらず、想定を超えるスピードで申請が進み、7月末には受付が停止されました。
補助金額が160万円と高額だったこともありますが、それ以上に高性能住宅に対する市場の関心の高さを強く実感しました。
最後に、住宅産業とAIの関係についてです。個人的には、将来的に大きなゲームチェンジをもたらす可能性を感じていますが、現時点ではまだ手探りの段階です。
さまざまな講演会や情報に触れながら、自分なりに考え続けていますが、明確な答えはこれからだと感じています。ただ、令和8年に向けて、業界が大きく変わっていくことだけは間違いないでしょう。
今年一年、多くのご縁とご支援をいただいたことに心より感謝申し上げます。
来年も変化を恐れず、より良い住まいづくりに真摯に向き合いながら、皆さまに信頼される会社を目指して挑戦を続けてまいります。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。



