旭化成建材の実験棟を見学

2025.09.27

社長の小池です。

8月の炎天下、旭化成建材の実験棟を見学する機会をいただきました。

旭化成建材は、総合科学メーカー旭化成の建材部門を担う子会社であり、断熱材「ネオマフォーム」を中心に、快適で省エネな住まいづくりを支える製品を展開しています。

今回の見学では、同社の技術力が結集された実験棟を通じて、これからの住宅の在り方を肌で感じることができました。

実験棟は、ネオマフォームを用いた高断熱・高気密住宅で、外気温が35℃を超える真夏でも、室内は驚くほど快適。

(室内は撮影禁止でしたので、外観のみの写真です)

まず印象的だったのは、室温が外気の影響をほとんど受けない点です。家全体が断熱材でしっかりと包まれており、どの部屋も温度ムラがなく、壁の表面温度も室温±2℃以内に保たれていました。

これは、断熱性能の高さだけでなく、空気の流れにも工夫があるからこそ。室内の空気はゆっくりと循環し、家全体に均一に行き渡ることで、快適な環境が維持されているのです。

 

さらに、冷暖房の使用を最小限に抑えながらも快適な温度を保てるため、光熱費の削減にもつながります。実際に体感してみると、エアコンの風に頼らずとも涼しく、自然な空気の流れの中で過ごせる心地よさがありました。

このような断熱性能がもたらす生活面でのメリットも多く、見学中に紹介された内容には共感する点が多々ありました。例えば、①温度差がないことで体調が安定し、②家事や料理、掃除なども億劫にならず、活動的に過ごせるようになるとのこと。③特に睡眠の質が向上するという話には納得感があり、快適な室温がもたらす健康効果は大きいと感じました。

 

また、冷暖房費が抑えられることで、経済的にもメリットがあり、長期的な視点で見れば非常に合理的な住まい方だと思います。こうした住宅が普及すれば、環境負荷の軽減にもつながり、持続可能な社会の実現にも貢献できるでしょう。

 

ただし、実験棟のような高性能住宅を一般的な住宅に転用するには、コスト面や空調計画の課題もあります。

当社としても、導入に向けた検討が必要だと感じますが、断熱材の性能だけでなく、施工方法や設計の工夫など、総合的な視点での対応が求められると思います。

今回の見学を通じて、省エネ・高断熱住宅の重要性を改めて認識するとともに、旭化成建材の技術力と研究姿勢に深く感銘を受けました。これからの住宅づくりにおいて、こうした取り組みがますます求められる時代になると感じています。

今後も当社としてはさらなる研究と技術革新に取り組み、快適で持続可能な住まいの実現に向けて取り組んでいきたいと思います。


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