雨上がりの地鎮祭

2025.11.01

社長の小池です。

 

本日も、地鎮祭に参列してまいりました。

4月の建築基準法改正により「4号特例」が廃止されたことで、確認申請の許可が遅れ、着工ができない状況が続いておりましたが、ようやく許可が下り始め、地鎮祭の件数も増えてまいりました。

今朝は、夜中の雨も止み、雲の切れ間から太陽が顔を出すという、まさに「雨降って地固まる」の言葉どおりの地鎮祭日和となりました。

本郷神社の神主様により、丁寧で厳かな地鎮祭を執り行っていただきました。

さて、地鎮祭に参加されたことのある方はご存じかと思いますが、祭壇を囲む四方には竹を立て、それらを縄で結びます。
この場所を「斎場(さいじょう)」または「祭場(さいじょう)」と呼び、神聖な結界を意味します。

その結界を示すために、竹と竹を結ぶ縄には「紙垂(しで)」と呼ばれる、白い紙をジグザグに折ったものを取り付けます。
この紙垂は、神の領域と人の世界を区切る清らかな印です。

なお、この紙垂にも取り付け方の決まりがあり、斎場の外側から見て折り目が右下がりになるように設けます。

地鎮祭でお施主様が最も重要な役目を担うのが「刈初めの儀(かりぞめのぎ)」です。
これは、盛られた砂山に笹を立て、その笹を土地の草に見立てて刈る所作を通じ、
「これからこの土地を整地し、建築を始めます」という最初の作業の始まりを神前に示すものです。

続いて、建設業者である当社が「鍬入れの儀(くわいれのぎ)」を行い、
鍬で砂山を崩す動作によって、着工の開始を神前に表します。

最後に、神主様が「鎮めものの儀(しずめもののぎ)」として、
土地の神を鎮めるための供え物(鎮物)を砂山に埋め、
「これからこの土地に家を建てます。どうぞお守りください」という願いを込めて祈祷されます。

日本古来の神道に基づく地鎮祭。
土地の神を鎮め、工事の安全を祈願し、お客様の繁栄を願う大切な儀式です。

本日の地鎮祭を通じて、改めて「静かに、丁寧にお参りし、無事にお客様へお引き渡しできるよう努めたい」という気持ちを新たにいたしました。


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