2世帯住宅の新しい形を考える

2025.08.03

こんにちは。太平ハウス・ラボの小池です。

8月に入り、連日の猛暑に体も気持ちも少しお疲れ気味ではないでしょうか。
昔は「お盆を過ぎれば涼しくなる」と言ったものですが、最近は9月に入っても暑さが続くことが当たり前になってきました。皆さんはこの“残暑”について、どう感じていらっしゃいますか?

アンケートに見る「2世帯住宅」のリアル

先日、「2世帯住宅に住みたいか?」という興味深いアンケート結果を目にしました。
以下のリンクからご覧いただけます:
参照:https://akiya-kaitoritai.com/two-family-house/

この調査では、2世帯住宅に「住みたくない理由」と「住みたい理由」、そして「2世帯住宅でも良いと思える条件」がそれぞれランキング形式で紹介されています。

● 住みたくない理由

1位:気を使う
2位:プライバシーを確保できない
3位:干渉されたくない
4位:親との関係が悪くなる
5位:生活リズムが違う

● 住みたい理由

1位:家事や育児が楽になる
2位:経済的メリットがある
3位:親の世話がしやすい
4位:安心できる
5位:ストレスが軽減できる

● 条件付きで“アリ”な要素

  • プライバシーを守れる間取り

  • 経済的な援助がある

  • 家事や育児を助けてもらえる

  • 干渉しない関係性

  • 親との関係が良好

確かに、どれも「なるほど」とうなずける意見です。
このアンケートは主に都市部の回答が中心のようですが、ここ富山のような地方に住む方々には、また別の視点があるように感じています。


富山で増えている“新しい2世帯のカタチ”

最近、私たちの会社に相談されるケースで増えているのが、「親の敷地内に子世帯が別棟で家を建てる」というスタイルです。
これは従来の「1棟の2世帯住宅」とは異なる、新しい共生のカタチかもしれません。

● 子世帯のメリット

  • 土地取得のコストを抑えられる

  • コンパクトな家で建築費用を抑えられる

  • プライバシーの確保がしやすい

● 親世帯の安心

  • 子ども家族が“スープの冷めない距離”に住んでくれる安心感

このようなケースは、郊外や農村地域で特に多く見られます。
ただし注意点もあります。例えば、田舎では隣地との境界があいまいな場合も多く、不動産鑑定士に依頼して土地の境界確定に時間がかかることもあります。


同一敷地・別棟住宅は選択肢の一つ

世帯間のちょうど良い距離感を保ちつつ、お互いに助け合える関係を築けるのが、同一敷地内の別棟住宅の良さだと思います。
物価上昇や住宅ローン返済の不安がある今だからこそ、「住まいのかたち」も柔軟に見直してみるのも良いのではないでしょうか。

2世帯住宅に限らず、住まいや暮らしに関するご相談があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。


今後とも、皆さまの暮らしに寄り添える家づくりを目指してまいります。


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