耐震リフォーム達人塾 in富山

2018.04.13
  • 低コスト耐震工法で耐震リフォームが普及
    低コスト耐震工法で耐震リフォームが普及
    先日「耐震リフォーム達人塾」のベーシックコースを受講してきました。

    これは富山県の木造住宅の耐震改修促進を目的に富山県の主催で行われたもので、名古屋工業大学防災工学センターから講師が派遣されて、大変ためになった講習でした。

    愛知県では「南海トラフ巨大地震」の発生が想定され耐震への関心も高い地域ですが、低コストでできる耐震工法を開発したことで、さらに地震への備えとして耐震リフォームが普及していったそうです。
  • 富山県でもいつ地震が起きるかわからない
    富山県でもいつ地震が起きるかわからない
    富山県で想定される地震は内陸型地震(直下型地震)です。最も大きな被害が予想されるのが呉羽山断層帯で、30年以内に地震が発生する確率は0%~5%です。

    発生確率だけ見ると少ないように感じますが、阪神・淡路大震災の発生確率は0.02%~8%で、平成28年4月の熊本地震は、なんと0%~0.9%の確率で発生したそうです。

    日本は全国に活断層が2,000以上もある地震列島なので、富山県もいつ地震が起きるか分からないということです。
  • 耐震診断と評点について
    耐震診断と評点について
    耐震リフォームは自分の家の強さを知ることから始め、耐震診断による「評点」が家の強さになります。評点は資格を持ったプロの建築士の診断によって知ることができます。

    耐震診断をすると、家の強さに0.4、0.7、1.0のような評点が付きます。この評点は建築基準法の強さを1.0とし、数字が大きいほど強くなります。つまり評点0.5ということは、建築基準法の半分の強さしかないことになります。

    表の見方は評点が0.4の住宅の場合は、表の記号0.4の位置が地震の震度と被害の関係を示しています。たとえば、震度5弱の地震であれば小破程度、5強の地震であれば大破の被害を受け、震度6弱以上では倒壊を覚悟しなければなりません。

    倒壊になれば命を落とす危険性が大です、命を守るという観点からは評点を0.7程度の強さに高めることは、かなり効果があるといえますね。
  • 耐震リフォームの事例
    耐震リフォームの事例
    これは名古屋市での、低コスト耐震工法の施工事例です。

    天井と床はそのままで長押もさわらず、合理的かつ安価に安心をゲットした耐震改修です。砂がポロポロ落ちていた古い土壁が、快適でシックな壁に仕上がっています。

    評点は当初の耐震診断で評点が0.19の強さだったのが、耐震改修で1.01の強さに上がりましたので、格段の安心を取り入れたことになります。

    費用も約180万と安価に工事ができ、さらに富山県の場合は耐震改修に60万の支援がありますので、実質120万ですみます。

    今回の低コスト耐震工法と、富山県の支援制度を上手に組み合わせて使えば、コストの問題も解消して、安心の耐震リフォームを行うことができます。

    (設計部 小林)




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