ウッドワン構造材「JWOOD」を体感した2日目の視察

2025.11.18

■ ウッドワン構造材「JWOOD」を体感した2日目の視察

社長の小池です。

ウッドワン社工場見学会2日目は、ウッドワン社が誇る構造材「JWOOD」(ラジエーターパインを原料としたLVL)を使った非住宅建築の現場を視察しました。

私たちが日頃から住宅で採用しているJWOODが、どのように大規模な建築へ応用されているのかを実際に確認できる、大変貴重な機会となりました。

最初の訪問先は「まちの駅 ADOA大野」

地元商工会が中心となって運営する複合施設で、地域産品のマーケット、フードコート、観光情報の交流スペース、多目的ルーム、そして大野町商工会事務所など、地域の生活と観光をつなぐ拠点として整備されています。

この建物の大きな特徴は、何と言っても4mの深い軒の出です。

内部と外部の中間領域として計画され、軒下空間から隣接する大野支所やイベント広場へと自然に人が流れる、開かれた構成となっています。

外観はシンプルな切妻屋根でまとめられ、軒下の大空間が建物の表情をつくっています。内部に入ると、天井高さ7mの勾配天井が広がり、柱や梁をあえて現しにしたダイナミックな構造美が来訪者を迎えます。

木の温もりを全身で感じられる空間は、居心地の良さと賑わいを両立させ、地域に愛される施設であることがひと目で伝わってきました。

次に訪れたのは、もみじ饅頭で有名な「やまだ屋」が所有する茶室です。

こちらの建物は、近年注目を集めるCLT厚板JWOOD(LVL厚板)という新しい木質建材を採用し、躯体のすべてを厚板工法で構成した先進的な木造建築です。

外観で特徴的なのは、JWOODをそのまま仕上げとして使い、木が外気に触れることで白く変化していく“経年美”を設計に取り込んでいる点です。既に外壁の一部は白みが増し、味わい深い表情を見せ始めていました。

内部に入ると、柱のほとんど見えない大空間が広がり、従来の茶室とは一線を画す設えとなっています。日本古来の茶室文化と現代の木造技術が融合し、新しい価値を感じさせる空間でした。

 

当社の住宅はすべてJWOODを構造材として採用していますが、そのJWOODが住宅の枠を超え、非住宅の大規模建築にまで活用されている現場を目の当たりにし、改めてその性能と可能性の大きさを実感しました。

強さ、安定性、持続可能性を備えたJWOODの力が、地域の未来を支える建築へと確実に広がっていることに、深い感銘を受けました。


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